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『第6回未来のお医者さん・看護師さん作文コンクール』
入賞作品一覧

優秀賞
千葉 汐音様(宇都宮市立泉が丘小学校6年)
「予防医学の発展を夢見て」
千葉 汐音
 ぼくにはむし歯がない。それにはちょっとした秘密がある・・・なんて言ったら大げさだが、きちんとした理由があるのだ。
 ぼくは床矯正をしている。歯が正しいかみ合わせになるように一日おきに自分でねじを巻いてあごを広げていく治療だ。そのため歯科医院には月一回、歯やあごの状態や装具をチェックしに行っている。歯みがき指導やその都度フッ素塗布もしてもらう。自動的に予防歯科としての役割になっているのだ。アメリカやスウェーデンの歯科学会では予防が主流で、痛くなってから治療に行くことはほとんどないそうだ。そのため、八十才を過ぎても自分の歯が二十本近く残っているという。
 日本は先進国であり、医療技術も世界の最先端。しかし予防医学というより、病気になってからの対処がほとんどで、どの病院も患者があふれている。人間ドックや健康診断などのシステムにより、がんなどの大きな病気を早期発見・治療ができるようになっている。しかし、できれば病気になる前に予防ができたら一番良いと思う。もちろん全ての人が平等に。歯のように目に見える場所ばかりではないから、予防治療にはぼくには想像もできないような知恵と技術と費用が必要だと思う。国の税金もこういった部分に充分な予算をあてられれば良いのだろう。ぼくは、未来のお医者さんや看護師さんには、予防医学のエキスパートとして、ぼくたちが病気にならないように、個々の体質や状態に応じた医療や指導をしてくれたら良いなと思う。
 今年の冬ぼくは腎臓結石になった。主治医の先生が治療の際に「大丈夫だよ。」と声をかけ続けてくれた。病気も不安も消えていった。今この瞬間にも、お医者さんは病気の痛みや苦しみを取り去る医療技術と、患者を思う心でたくさんの命を救っている。これからの医療を形作っていくのは、医師と患者の心の触れ合う治療と、進化した予防医学なのだろう。近い未来に、これは夢ではなくなると思う。

中川 和恵様(東京創価小学校5年)
「医者っておもしろいな」
中川 和恵
「医者になりたい。」
と、思った時は、一年生の時でした。お母さんが、心ぞうの病気でにゅういんしたころ、いろいろな先生に会いました。先生は、お母さんの様子をいっしょうけんめい聞いてくれていました。
 お母さんが入院してから、よく病院に行くようになりました。
 私は、かんごしさんや病院の先生のお手伝いをしたり、いろいろな楽しいことをけいけんしました。先生も、やさしくて、いろいろなことを教えてくれました。その時から、私もお母さんをなおしてあげたい。いろいろなことを、たくさんの人に教えてあげたいと思いました。
 お母さんは、ほかのくるしんでいる人たちと、楽しくかたっていました。私も、いろいろな先生、かんごしさんたちと、お母さんの様子、また、医者とはどういうことをするのか、たくさんお話しました。
 病院に行くと、子どもから、お年よりまでつらそうなのに、わらったり、はなしたりしています。そういう人たちをみると、「がんばっているなぁ」と思います。
 今は、お母さんも元気です。これも、病気をなおしてくれる病院の先生たちのおかげです。
 私も、しょうらい、医者になって、世界中のくるしんでいる人々をなおして元気にしてあげたいです。

中元 美伶様(私立カリタス小学校3年)
「まほうの手をもつお医者さん」
中元 美伶
 私のおじいちゃんとおばあちゃんは、私が小さいとき病気でずっと入院していました。ときどき病院にお見まいに行くと私はお医者さんではないので何もしてあげることができなくて、おばあちゃんのすきな歌を歌ってあげたり、ようち園のことなどを話してあげることしかできませんでした。そんな自分がなんかしてあげたいな、私は一日でも早くおじいちゃんとおばあちゃんが元気になっていっしょにお家に帰って、あそべる日がくるといいなとずっと思っていました。でも、二人ともお家に帰ることはできないまま天国にいってしまいました。
 だから、私は手をさわってあげるだけですぐに何の病気かわかるようになるまほうの手を持つお医者さんになりたいです。そのてはお友だちや家ぞくみんなとなかよくして、やさしい心を持って育った人だけ神様からいただけるまほうの手です。このまほうの手があれば苦しいけんさや手じゅつをじゅん番を待ってうけて、いたい思いをすることもないし、手をにぎってあげるとおばあちゃんが「安心するかわいい手だね。」といってくれたみたいに、けんさする人がドキドキすることもなく、あっという間に何の病気かわかってなおしてあげられるからです。
 わたしは、こんなまほうの手をもったやさしいお医者さんになってたくさんの人たちをつらい病気からすくってあげたいです。そのためにわたしは、そんな心をもてるようにやさしい心持っている人になれるようにがんばります。

山崎 満様(千葉市立若松台小学校6年)
「往診」
山崎 満
 僕のおばあちゃんは僕が生まれる前から病院に通っている。病院に通いながら、脳の病気で倒れて、半身が不自由になってしまった。それでもギッタンバッタン杖をつきながら、せっせと病院に通っている。まるで、それがお仕事のように。でも、なぜ病院で見てもらってて、病気になってしまったのか?
 僕が思うに、病院に通うのがいけなかったんじゃないのか。だって、病院までバスと電車を乗りついで1時間半。しかも、おばあちゃんの病院は大きな病院で、待ち時間が長く、いつも検査、検査。やっと名前が呼ばれて、先生の前に座っても、先生は検査の数字とにらめっこ。
「ちょっと血圧が高いみたいですね。お薬を変えてみましょう」
おばあちゃんは緊張する性格なので、病院に行くと、いつも血圧が上がってしまうのだ。そのせいか、病院から帰っても、何日かは具合が悪く、寝込んだり。そんなある日、病院からの帰り道に転んで、大腿骨を折ってしまい、ますます歩きっぷりが悪くなってしまった。
「何か変だよ」
体が不自由で、歩くのがやっとの老人が杖をつきつき、やっとの思いで病院に行くのに、若くて元気な先生がどてんと椅子に座って待っている。これって反対じゃないのかな。昔は「具合はどうですか?」と言って、先生の方から家に来てくれたそうだ。おしゃべりをしながら、簡単な検査をし、薬も出してくれた。悪くない人や急がない人はそれでいいと思う。そうすれば、生活も様子が見れて、どうすればいいか、アドバイスすることができる。そして、本当に病院に行く必要のあるときだけ病院に行かせ、詳しい検査をしたり、入院をしたり。もしテレビ電話がみんなの家に持てるような時代がきたらテレビ電話でもいいが、まずは体の不自由な人やお年寄りはお医者さんの方から足を運んで、見てあげるのが僕はいいと思う。
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