『第4回未来のお医者さん・看護師さん作文コンクール』
入賞作品一覧
長谷川 綾乃様(豊田市立市木小学校6年)
「未来の看護師さん」長谷川 綾乃私のおばあちゃんは、看護師をしています。いつもとっても忙しそうにしていますが、私が幼かった頃からずっと、休みの日には、よく私の家に来て遊んでくれました。一緒に絵を描いたり、本を読んだり。でも、私がおばあちゃんと一緒にやる遊びの中で、一番気に入っていたのが「病院ごっこ」。看護師さんと患者さんの役を交替しながら、よく一緒に遊びました。 ある日、久しぶりにおばあちゃんが家に来てくれた時、こんなクイズを出されました。 「病気で病院に来た患者さんの体の中で、一番最初に、お医者さんや看護師さんが見るのは、いったいどこでしょうか?」 私はすぐに、こう答えました。 「キズ!キズぐち!」 すると、両手でペケを作ったおばあちゃんに、 「ブーッ!不正解です!」 と言われてしまいました。その後、何度言っても正解できない私を見かねて、おばあちゃんが正解を教えてくれました。答えは「顔色」顔色をまず見る事、そしてその次に検査結果などのデータを見る事を常に心掛けていると、おばあちゃんは私に、教えてくれました。 私の妹が手術をした時、血の中の酸素の量を測る機械をいつも指に付けていたそうです。ある日、妹の顔色が真白になっているのに驚いたお母さんが、あわててナースコールを押しました。すると、駆け付けた看護師さんは、顔色を見る事もないまま、 「酸素の数値はあるので、大丈夫です。」 と言ったそうです。その時はとても不安に感じたと以前お母さんから聞いた事があります。 「とても忙しくて大変な仕事だけど、人形を相手にしているわけじゃないからね。顔色を見る事が一番大切だと私は思っているの。」 そう、真っ直ぐに見詰めながら教えてくれたおばあちゃんが、私には、すごく立派な看護師さんに見えて、さらにさらに、おばあちゃんの事が大好きになりました。
山田 恵利佳様(岡山大学教育学部付属小学校5年)
「未来のお医者さん−オーダーメードの医療を目ざして−」山田 恵利佳私は、お寺の研修の時のおぼうさんの話で、一番心に残ったことがありました。それは、「今の仕事は、金もうけ自分のためと思って仕事をしている人は、世の中にたくさんいるけれど、それは、本当の仕事ではない。本当の仕事は、人々の心のためにやることを、真の仕事という。」 この言葉を聞いて、私は、人々の心のために、医者の仕事がしたいなあ。オーダーメードの治療法を考えて、実践できる医者になりたいなあと、未来の夢に、確かな自分を見つけることができたのでした。 私は、脳の障害について興味があったので、てんかんの子どもについて調べてみました。 脳に障害があるてんかんの発作は、脳の中で電気信号が暴走して、あらしが起こっているようなものだということが分かりました。てんかんの発作の原因は、高い熱が続く病気や、けがによって脳の組織の一部がこわされてしまうからです。てんかんは、脳波でわかります。ある部分の神経回路がショート(異常放電)した状態になって、突然意識がなくなりたおれて体がつっぱってしまいます。でも、今では、てんかんは薬で治る病気になっています。また、薬と同じくらい規則正しい生活が大切です。薬をきちんと飲んで、みんなと同じ行事に参加して、のびのびとリラックスした中での交流を続けていく中で、完全に治っていく人も多いので、希望がもてます。 私は、てんかんの子どもがやりたいと思う勉強やスポーツができるように、オーダーメードの治療を実践します。又、正しい理解を社会に伝えます。進化する脳波計や、CTや、MRIの助けを借りて、あまり強い薬は使わないように、薬の量のバランスも考えます。仕事や結婚もできるように、発作が軽く短くなっていくように調整します。最終的に、断薬につなげて、完治できるようにします。 私は、胡弓演奏ができるので、リラクゼーションとして、治療にも取り入れたいです。
松村 於実様(登別小学校6年)
「未来のお医者さん・看護師さん」松村 於実私は今、入院しています。だから毎日お医者さんや看護師さんと接っしています。この公募を見付けた時、未来の病院について想像してみました。まず考えついたのがロボットのお医者さんです。二四時間働いてもまったく疲れず、すぐ駆け付けてくれて、おまけにどんな症状の患者さんでも運べる力もあります。注射はまったく痛くなく、すぐに効く薬もあります。私は想像だけでは止まらずに、スケッチブックにたくさんのロボットドクターの絵を描きました。その絵をココでお見せできないのが残念です(笑)でも、どんなに優れたロボットや、すぐ効く魔法の様な薬が出来たとしても、心の病気は治せない様な気がします。結局、どんなに医学が発展しても、患者さんの「心」を救うのは「優しさ」だと私は思っているからです。今現在、私はたくさんの薬を飲み、たくさんの注射を打ち、日々を過ごしていますが、私の体を一番治してくれているのは、お医者さんや看護師さんの「優しさ」だと思っています。未来はきっと、私が前半で書いた様な想像もつかない高度なロボットや薬が出来ていると思いますが、「優しさ」には何もかないません。そして「優しさ」こそ、未来なんか待たなくても今すぐ実行できる最高の医療だと思います。さすってくれたり抱き締めてくれたりの人と人との触れあいの様な「優しさ」もありますが、医療費が安くなるなどの「優しさ」もあると思います。私は将来、病院には勤めないと思いますが、病気の人に優しくしたいです。未来は地球上に住んでる全員が「心のお医者さん・看護師さん」になって欲しいです。