2015年12月17日
特定非営利活動法人日本サスティナブル・コミュニティ・センター
日本アイ・ビー・エム株式会社
特定非営利活動法人日本サスティナブル・コミュニティ・センター(京都市上京区、代表理事 新川 達郎、以下SCCJ)と日本アイ・ビー・エム株式会社(本社:東京都中央区、以下日本IBM)は、日本における高齢化社会の健康・医療課題に取り組むSCCJが運用する個人向けの健康管理サービス「ポケットカルテ」に関して地域住民の健康づくりを目的とした健康・医療分野における連携について合意しました。
超高齢化社会を迎え、全国的に医療資源が不足している中、地域における医療提供体制を確保し、国民が積極的に自身の健康管理を考えることで、社会保障費の削減を一人ひとりが真剣に考える時期が、今まさに到来しています。また、平成27年11月13日に総務省で公表された「クラウド時代の医療ICTの在り方に関する懇談会報告書」においては、国民ひとりひとりが自身の健康状態に合致した良質なサービスの提供を受けることを目指すため、個人が、自ら管理・活用する健康・医療・介護に関する情報である「PHR(Personal Health Record)」を時系列的に管理し、自ら活用することが記載されています。
SCCJの顧問である北岡有喜(国立病院機構京都医療センター医療情報部長)は、2000年より、いつでも、どこでも、だれでも、安全で質の高い医療を受けられるための「ポケットカルテ」というシステムを考案・開発し、「ポケットカルテ」の運営を行うSCCJを通じて、会員となった本人がこれまでの診療記録を時系列で集約管理・活用できるクラウド型健康管理システム「ポケットカルテ」を提供してきました。
特に、健康・医療情報については、日本IBMが描くコグニティブ時代の到来を踏まえ、これまで蓄積されたデータについてコグニティブ・コンピューティングを使った機械学習を行い、会員へよりきめ細かい情報分析の結果をフィードバックできるようにすることを視野にいれ、方針の共有や連携を行う予定です。
SCCJと日本IBMとの連携により、地域の健康管理充実や、分かりやすい情報提供等、「ポケットカルテ」の会員へのより高い価値の提供ができることを目指します。
また、SCCJと日本IBMは、今後も地域の医療・健康分野におけるデータ活用を軸にしたイノベーションの創出に向けた連携も推進していく予定です。
ご参考:
「ポケットカルテ」は、平成27年1月23日には総務省主催の【地方創生に資する「地域情報化大賞」】において、「ポケットカルテ」および地域共通診察券「すこやか安心カード」が大賞/総務大臣賞を受賞しました。
また、平成27年11月16日には厚生労働省主催の【第4回健康寿命をのばそう!アワード】においても、厚生労働省健康局長優良賞を受賞しています。